この鳥越観音は、世間的にはあまり知られていないと思いますが、かなり古くから信仰を集めている霊場です。一度観音堂を拝観したかったのですが、宿題になってしまいました。
後で調べてみると、奥の方に中腹まで車で登れる道があるようです。次に訪れる時には、そこまで行き、参拝しようと思います。
「九戸戦始末記 北斗英雄伝」の中で、鳥越観音が登場するのは次の場面です。
主人公の1人厨川五右衛門(疾風)は、最初の北行の時に、毘沙門党の首領である赤平虎一(赤虎)らを倒しました。赤虎の義妹である紅蜘蛛お蓮は、兄の仇を討つべく、浄法寺の木地師の女房に扮し、疾風に近づきます。
その時に、「鳥越観音に行こうと思うが、足をくじき歩けなくなってしまった。観音堂の近くまで馬に乗せて行ってほしい」と頼みます。
宿命のライバルである疾風とお蓮の最初の出会いとなります。