北奥三国物語
公式ホームページ <『九戸戦始末記 北斗英雄伝』改め>
早坂昇龍(ノボル)&蒼龍舎
北奥三国物語 について
鬼灯の城
第1章 呪い師
第2章 邂逅
第3章 揺蕩
第4章 渦流
第5章 業火
第6章 陰謀
盗賊の赤虎 シリーズ
獄門峠
明治橋奇譚 (奇譚2)
怖谷奇譚(奇譚1)
驟雪
無情の雨
島の女
不来方情夜
峡谷の怪物
北奥今昔物語
芦名橋
海濤
九戸戦始末記 北斗英雄伝
九戸戦始末記の主な登場人物
五右衛門党の7人の仲間
九戸政実と九戸党
上方・三戸連合軍
毘沙門党の悪人たち
天魔一族
物語を彩る脇役
九戸戦始末記のあらすじ
其の1から5まで
其の6から10まで
其の11から13まで
其の14
其の15
其の16
其の17
其の18
其の19(前編)
其の19(後編)
サイドストーリー
北奥のお城と史跡めぐり
中尊寺白山神社
九ノ戸神社(三迫)
高水寺城
玉山館
沼宮内城
不来方(盛岡)城
日戸館
法師岡古戦場
田頭城
一戸城
下田館
鳥越観音
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古貨幣迷宮事件簿
古貨幣迷宮事件簿(書庫2)
日戸館
日戸(ひのと)館は、現在の盛岡市玉山区日戸にあるはずです。ここで「はずです」と言うのは、これまで発掘調査がなされていないからです。
おそらく、日戸八幡のあるあたり、すなわち字古屋敷付近と考えられますが、この辺は大半が私有地ですので、中を調べることもままなりません。
ひとまず、この日戸八幡に行ってみました。
玉山区の玉山出張所(役場)の向かい側から入っていくと、道の左側に八幡神社が見えます。
かなりの急階段になってます。
階段を上り切ると、すぐに清水を引いた手水場があります。
手を入れると水は冷たく、澄み切っていました。
正面には社殿があります。この左には相撲場と社務所。右には神楽殿があります。
これが相撲場。玉山は昔から相撲の盛んなところで、小学生から大人まで稽古しています。神社の下の方には玉山小学校がありますが、おそらく今もそこには相撲場があるのではないでしょうか。
神社の左手には、下の道から迂回して境内に上がってくる道があります。車でも上がって来れたのですね。
その道を下っていき、振り返ると道の両脇は土塁になっていました。
明らかに人工物ですね。
反対側は畑ですが、ここにも人の手で造られたらしい土塁が見えます。
この辺には、もしかして建物もあったのではないでしょうか。
奥へ行こうとすると、「立ち入り禁止」の看板があります。ここはやはり私有地ですね。
この奥の地形を見れば、全体の構造が見えるはずですが、残念です。
もう一度下の道に戻ってみると、神社のある山全体が、何段かの階層構造になっていることに気付きます。
社殿ひとつの神社にしては、周囲が整いすぎているような気がします。
道を東に進み、神社のある方向を眺めてみると、神社周辺だけでなくこの丘陵全体に人の手が入っているのが見て取れます。ここには何か大きな建造物が複数あったのでは。
急斜面の上にあることを考えると、元はアイヌ館だったのを直して造ったものではなかという気がします。
隣は常光寺で、石川啄木の生家です。所番地では、この辺一帯が「古屋敷」になってます。
常光寺の入り口には、幹にぐりぐりのできた杉の大木が立っていました。
樹齢はおそらく百年単位ですね。
九戸戦後、諸城破却令によって日戸館は壊されます。日戸内膳は野辺地(現青森)に配置替えになりますが、この野辺地は海運の要所でした。遠くへ飛ばされたのではなく、重要な任地を与えられたのでしょう。
みちのくには所々で見られますが、この日戸周辺も400年前のほうが今よりはるかに栄えていました。
まず豊臣秀吉が陸奥を破壊し、次いで徳川時代の愚民化政策により、地方文化が衰退しました。
宮野城(二戸城、九戸城)
玉山館
沼宮内城
不来方(盛岡)城
法師岡古戦場
田頭城
一戸城
下田館
高水寺城
九ノ戸神社
鳥越観音
中尊寺白山神社
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