九戸戦始末記 北斗英雄伝

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田頭城

 田頭(でんどう)城は、今の八幡平市(元の西根町)の田頭にあります。
県道23号線を北西に進んで行くと、左側に田頭郵便局が見えてきます。
 その隣が、館山公園の駐車場で、すなわち田頭城への入り口です。
 ここに「田頭城入り口」のでっかい看板があれば、訪れる人には便利だろうと思います。
 敢えてこう言うのは、この城跡が、すばらしく良い城だからです。
 わずか1千石の地侍である田頭氏の住んだ小城ですが、ここには、城が持つ総ての要素があります。
 三百数十メートルの小山の上に立てられた城は、まさに山城で難攻不落。ここを武力で攻め落とすのは至難の業です。しかし、一方で、水や食料を運び込むのに、大変な労力を必要としたことも覗えます。
おそらく十日間くらいの間、周りを包囲し、糧道を断てば、城は落ちたのではないでしょうか。

まず、駐車場の奥にある案内看板です。これも駐車場入り口にあれば、遠くから訪れる人には便利ですね。

田頭城の案内板
田頭城の案内板

この看板の左脇に、階段があり、そこを上ると城になっています。
田頭城は、1つの丘陵全体を利用した山城です。

三の丸に向かう階段
三の丸に向かう階段

三の丸に向かう階段です。
階段の周囲は、いろんな草花が咲いていました。
植えたものやら、野生のものが一緒になっています。


ここが三の丸。
田頭城は、頂上の平地が本丸で、その下に二の丸、その下に三の丸と、三段階の階層構造となっていました。


 三の丸から少し上ったところに、二の丸があります。
「脇郭」と表現したほうが分かり良いかもしれません。ここは広場になっており、奥にトイレ(たぶん)があります。


これが二の丸から本丸に上がる階段です。
この辺の坂は、中高年にはかなりキツイところです。
老人会の一行と一緒になりましたが、息を切らし立ち止まっている人もいました。


本丸に上がると、入り口にこの説明板が立っています。
田頭城は、戦国時代に田頭左衛門の城だった、というようなことが書いてあります。

田頭氏は葛巻氏の系統で、要するに工藤氏の支族になります。
田頭左衛門は、三戸南部側に与していましたので、九戸党の平舘(一戸)政包の攻撃を受け、田頭城は落城します。田頭氏は大更夏間木辺りまで逃げますが、そこで討ち取られました。


城の案内図を拡大してみました。
大きな城ではありませんが、城の要素が総て揃っています。
無いのは井戸だけで、当時でも、それが唯一の欠点だったと考えられます。

田頭城本丸神社
田頭城本丸神社

本丸の奥にある本丸神社です。
隣には何百年かの杉の大木が立っています。


本丸の北西端に、石の方位標識が置いてありました。
ここがこの山の頂上で、全方位を望むことが出来ます。

田頭城より望む岩手山
田頭城より望む岩手山

田頭城の本丸から見える岩手山です。

本丸北の本丸橋
本丸北の本丸橋

本丸北の本丸橋。橋の向こうにも館があった模様です。
 「九戸戦始末記 北斗英雄伝」では、田頭左衛門は出て来ませんが、名前のみ何度か登場します。
 お仙が、誤って殺した相手が、田頭左衛門の息子で、そのため、田頭氏の配下に執拗に命を狙われることになります。
 厨川五右衛門(疾風)は、お仙の格闘術の腕を見込んで、また行き場の無い女を憐れに思い、仲間とします。五右衛門党の六人目の仲間である「仙鬼」は、そこで誕生しました。

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